「AIに履歴書を読まれる」「チャットボットに面接される」
こんな採用の自動化トレンドは、すでに珍しくなくなってきましたが…
今アメリカでは、“面接官の側”がAIに評価される時代が始まりつつあるのをご存知ですか?
先日報じられたニュースによると、米Meta(旧Facebook)が2025年後半から、AIを本格的に採用プロセスに導入することが明らかになりました。
AIは候補者の面接スケジュールや質問内容の提案だけでなく、面接中の内容を要約・分析し、さらには「面接官の質問の質」や「面接結果の的確さ」まで評価する仕組みになるとのこと。
Metaが導入する「AI面接アシスタント」とは
MetaのAI採用システムでは、こんなことが行われるそうです:
- 候補者のスキルや経歴に基づいて、AIが面接官を自動アサイン
- 面接中は、AIが質問の候補や流れのアドバイスをリアルタイムで提案
- 面接後には、面接官の発言や候補者の反応を元にAIがスコアを算出
つまり、「どんな質問をしたか」「それが候補者にとって有益だったか」までAIが判断するというわけです。
効率化や質の標準化という点では非常に合理的ですが、
面接官の立場からすると、少しドキッとする仕組みですよね。
便利だけど、ちょっと怖い?
この仕組み、たしかに面接のばらつきや属人化を防ぐには効果的です。
新人面接官にとってはAIのサポートが心強いでしょうし、
候補者にとっても「どの面接官に当たるか」で大きく評価が変わる…といった不公平が減るかもしれません。
でもその一方で、
- 面接官が「AIに評価される」ことに萎縮してしまう
- 質問や対応が「AIウケ」狙いになってしまう
- 人間らしさや温かみが失われてしまう
…そんな懸念も否めません。
日本でも導入される日が来るかも?
今のところこれはMetaの試験的な取り組みですが、
アメリカでは他の大手企業(AmazonやChipotleなど)もAI採用の導入を進めています。
日本でも、ここ数年で「動画面接の自動評価」や「応募者対応のチャットボット」などが普及してきました。
もしかすると数年後には、「面接官の質を可視化するAI」が、
日本企業の人事でも当たり前になっているかもしれません。
最後にひとこと。
あなたは、「AIが面接を支援する世界」、どう思いますか?
さらにそのAIがあなた自身を評価する側に回ってくるとしたら…?
便利さと引き換えに、ちょっと怖さもある。
そんな未来が、意外とすぐそこまで来ているのかもしれません。
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