転職面接の何日も前から準備して、緊張の中で迎えた本番。
それなのに、面接がわずか10分や20分で終わってしまった—。
「こんなに早く終わるなんて、不採用確定なのでは?」
そんな不安を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、採用担当として多くの中途採用面接を行ってきた経験から、
面接が短時間で終わる理由と合否との関係について解説します。
面接が10分や20分で終わったときの意味とは?
結論から言えば、短時間で終わったからといって不採用とは限りません。
むしろ、プラスに捉えてよいケースもあります。
一般的に面接時間は30分〜1時間程度とされていますが、
これはあくまで「面接枠」であり、毎回その時間をフルに使うわけではありません。
なぜ短い面接がマイナスではないのか
面接が10分程度で終わる場合、面接官が多くの確認をする必要がないケースが多いです。
つまり、あなたの経験やスキルが募集ポジションにピッタリ合っていると判断された可能性があります。
たとえば以下のような状況です。
- 職務経歴書からスキル・経験が十分に伝わっている
- 同業他社や競合企業からの応募で業務理解が深い
- 応募職種とのマッチ度が非常に高い
このような場合、面接官は必要最低限の確認だけで済むため、面接時間が短くなります。
短い=評価が低い、ではない理由
「評価が低いから10分で切られたのでは…」
そう感じる人も多いと思います。
しかし実際には、評価が低く不採用になる候補者ほど短くできないという心理もあります。
なぜなら、あまりに早く終わらせると「感じが悪い」「雑な対応」と捉えられ、
企業イメージを損ねるリスクがあるからです。
最近は「Candidate Experience(候補者体験)」が重視されており、
企業は面接態度や対応にも注意を払っています。
つまり、自信をもって短時間で終わらせるのは、評価が高いケースであることも多いのです。
すべての面接が短時間の場合は注意
ただし、全てのケースに当てはまるわけではありません。
一次面接・二次面接など、複数の面接がすべて10〜20分で終わる場合、
採用基準が甘くなっている会社の可能性もあります。
つまり、
「誰でもいいから採用して、合わなければすぐ辞めてもらえばいい」
というスタンスの企業です。
こうした企業は、面接官の態度が軽かったり、
会社や業務の詳細をきちんと説明できなかったりすることがあります。
特に、離職率を聞いても回答を濁すような企業は注意が必要です。
口コミサイトなどで実際の社員の声を確認しておくと良いでしょう。
面接官の態度が悪い時は辞退すべきかの考え方も併せて読むことで、企業文化判断の視点が広がります。
面接は「双方のコミュニケーションの場」
面接時間が短くて本当に困るのは、自分が聞きたいことを聞けないときです。
仕事内容、評価制度、待遇など、重要な情報を聞けないまま進んでしまうと、
入社後にギャップが生じ、早期退職につながるリスクがあります。
そのため、面接の終盤では必ず以下を意識しましょう。
- 質問の時間を設けてもらえるか確認する
- 聞きたい内容はメモにまとめておく
- 「何か質問はありますか?」と聞かれたら必ず一つは質問する
もし一方的に短時間で面接を終わらせるような企業であれば、
その会社自体が候補者を大切にしていない可能性があります。
勤務条件に関する質問は面接で残業・休日・給与は聞いていい?OK・NGと聞き方のコツを解説を参考にしてください。
まとめ:短時間の面接=不採用ではない
面接が10分で終わっても、それだけで不採用と決めつける必要はありません。
むしろ、あなたのスキルや経験が明確で、確認事項が少なかった可能性もあります。
大切なのは、面接全体の雰囲気と質問内容を総合的に判断すること。
そして、どんな面接でも最後に「自分が聞きたいことをしっかり聞けたか」を確認することです。
面接が10分で終わったときによくある質問(FAQ)
Q1. 面接が10分で終わったら不採用ですか?
A. 一概には言えません。経歴と募集要件の合致度が高く、確認事項が少ないため短時間で終わるケースもあります。
Q2. 一次だけ短く、二次以降は長い場合は?
A. 問題ありません。一次は適合度の確認、二次以降で深掘りする運用はよくあります。
Q3. 質問する時間がなく終わってしまいました。印象は悪いですか?
A. 悪印象とは限りません。ただし不明点は後日メールで簡潔に確認しましょう(待遇・業務範囲など重要項目)。
Q4. 全ての面接が短時間でした。注意すべきでしょうか?
A. 要注意です。採用基準が甘い可能性もあるため、離職率や業務内容の具体性などを改めて確認しましょう。
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