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外資系企業の採用担当とは?転職希望者が知っておきたい3つの誤解

スーツ姿の東アジア系男性2人が対面で面接を行っているビジネスシーンの写真。左側の人物は外資系企業の採用担当者のように見え、ノートパソコンと履歴書が置かれたデスク越しに、落ち着いた表情で応募者に向き合っている。右側の人物は後ろ姿で、会話中の様子が伝わる構図。現代的なオフィス環境を背景に、外資系転職や面接シーンに関連するテーマを想起させるビジュアル。

外資系企業への転職活動を始めると、多くの場合、最初に接点を持つのが企業の採用担当(リクルーター)です。

そんなとき、
「採用担当って、実際どこまで影響力があるんだろう」
「採用担当からの評価は、選考にどこまで影響するのか」
といった疑問を持つ人も多いと思います。

日系企業での転職や新卒採用のイメージをそのまま当てはめてしまうと、
外資系企業の採用プロセスでは、少しズレた捉え方になってしまうこともあります。

この記事では、外資系企業で採用に関わっていた立場から見た「外資系採用担当(リクルーター)の実像」を、
転職希望者が誤解しやすいポイントを中心に整理していきます。

目次

外資系企業における採用担当の基本的な立ち位置

外資系企業の採用担当については、
「人事」「評価する側」というイメージを持たれがちです。

しかし実際には、外資系企業における採用担当(リクルーター)の主な役割は、
候補者を集め、ポジションをクローズさせることにあります。

ポジションと候補者をつなぐ役割と考えると、分かりやすいと思います。

採用担当は、単に応募者をさばく存在ではありません。
ポジションに求められるスキルや経験を把握したうえで、
社内外のあらゆるチャネルを使って候補者を見つけ出し、
採用につなげていく役割を担っています。

外資系企業では、採用は一つの「プロジェクト」として扱われることが多く、
採用担当はそのプロジェクトの推進役に近い立ち位置です。
ポジションが空いたままになれば、ビジネスに直接影響が出るため、
「どうやってこのポジションを早く、かつ適切に埋めるか」という視点で動いています。

その意味では、外資系の採用担当は「人事」というより、
営業的なマインドを持っている人も少なくありません。
採用目標やヘッドカウントといった数字を意識しながら動く点は、営業職とかなり近いものがあります。

誤解① 外資系の採用担当が合否を決めている

外資系転職でよくある誤解の一つが、
「採用担当が合否を決めている」という認識です。

実際には、採用担当が合否に強い影響力を持つのは、
書類選考やカジュアル面談などの初期スクリーニング段階に限られることが多いです。
このフェーズでは、ポジション要件と明らかにズレていないか、
最低限のスキルや経験を満たしているか、といった点を見極めます。

一方で、Hiring Managerとの面接以降になると、評価の主導権は現場側に移っていきます。
採用担当がその後の面接で「この人はやめた方がいい」と提案すること自体は可能ですが、
実際にはそのようなケースは多くありません。

理由はシンプルで、
採用担当は最終的な意思決定者ではないからです。
さらに言えば、採用担当の本音としては、
現場がOKを出している候補者を、あえて止める合理的な理由はほとんどありません。

採用担当にとって重要なのは、
ポジションが空いたままにならず、できるだけ早くクローズすることです。
そのため、現場が評価している候補者を覆す動きは、基本的には取られません。

外資系企業の選考プロセスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
外資系企業の転職の流れは?面接プロセスと注意点をわかりやすく解説

誤解② 採用担当からの評価が、そのまま合否を左右する

「採用担当から高く評価されれば、そのまま内定まで有利に進むのではないか」
そう考える人も多いですが、これは半分正解で、半分誤解です。

確かに、選考の初期段階では、採用担当に良い印象を持たれることがプラスに働くことはあります。
書類選考やカジュアルな面談の段階では、「この人はポジションに合いそうだ」と判断されれば、
推薦の強さに差が出ることもあります。

ただし、選考が進むにつれて、
採用担当の影響力は徐々に小さくなっていきます。
Hiring Managerやチームメンバーが中心となって評価するフェーズでは、
採用担当に気に入られているかどうかは、ほとんど関係ありません。

外資系企業では評価軸が比較的明確に定義されていることが多く、
スキルや経験が合っているか、チームで再現性を持って活躍できそうか、
そういった点が重視されます。

つまり、
採用担当に気に入られることは「入口ではプラスになることがある」が、「ゴールを保証するものではない」
というのが実態です。

誤解③ 外資系の採用担当は応募者の味方なのか、それとも会社側の立場なのか

スカウトメールが届き、フレンドリーな雰囲気でカジュアル面談が行われる。
こうした最初の流れから、

「採用担当は応募者の味方なのか、それとも会社側の人間なのか」

という疑問を持つ人も多いと思います。

結論から言うと、
採用担当は応募者と同じ側に立つ存在ではありませんが、良い候補者であれば積極的に後押しをする立場です。

外資系企業では、ポジションにマッチする優秀な候補者を見つけること自体が簡単ではありません。
そのため、採用担当にとって「この人は良い候補者だ」と感じる存在は、
自分の成果にも直結する重要な存在になります。

そうした候補者に対しては、
選考スケジュールの調整や、条件面のすり合わせ、場合によっては社内への説明や説得など、
できる限りのサポートをしてくれる採用担当も少なくありません。

希望条件についても同様で、
条件が現実的な範囲であれば、
フランクに話すことで「どうにか調整できないか」と動いてくれるケースもあります。

採用担当は、応募者と企業のどちらか一方に完全に肩入れしている存在ではありません。
良い候補者とポジションを結びつけるための調整役として、
現実的なバランスを取りながら動いているのが実情です。

採用担当に他社の選考状況を聞かれた時の返答の仕方については、こちらの記事をご覧ください。
外資系転職面接で他社の選考状況を聞かれたら?正直に伝えるコツを解説

外資系採用担当から見て「助かる応募者」の特徴

外資系企業の採用担当として接していて、
「この人はやりやすい」「支援しやすい」と感じる応募者には、いくつか共通点があります。

まず、これまでの経験やスキルが整理されていて、
「この人に何を任せられるか」がイメージしやすいこと。
完璧な経歴である必要はありませんが、
自分が何をしてきて、何ができるのかをシンプルに伝えられる人は、評価されやすい傾向があります。

次に、条件面について現実的な感覚を持っていること。
希望年収や働き方について率直に話しつつも、
ポジションや企業の事情を理解しようとする姿勢があると、
採用担当としても前向きに動きやすくなります。

そして、コミュニケーションが過度に複雑でないことも重要です。
丁寧さは大切ですが、細かな表現や形式に時間をかけすぎるよりも、

何を重視して転職を考えているのかが明確な方が、採用担当としても判断しやすく、
結果的に選考はスムーズに進みやすくなります。

まとめ

外資系企業の採用担当は、
合否を一人で決める存在でも、応募者をふるいにかけるだけの存在でもありません。

主な役割は、

  • ポジションにマッチする候補者を見つけること
  • Hiring Managerと候補者をつなぐこと
  • 採用プロセス全体を前に進め、ポジションをクローズさせること

です。

その影響力は選考の初期段階にあり、

  • 書類選考
  • カジュアルミーティング
  • 初期スクリーニング

といったフェーズでは一定の判断権を持ちますが、
選考が進むにつれて、評価の主軸は現場側に移っていきます。

また、良い候補者であれば、

  • 選考を円滑に進めるための調整
  • 条件面のすり合わせ
  • 社内での説明や調整

など、採用担当はできる限り支援しようとする立場にあります。

採用担当の役割と影響範囲を理解しておくことで、
外資系企業の採用プロセスに対する見え方も変わってきます。

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この記事を書いた人

FreeQuestで記事を書いている海です。
元外資系の採用担当の経験を活かし、転職、外資系キャリア、日本で働きたい外国の方向けに、実践的でわかりやすい情報を発信しています。

Hi, I’m Umi, a writer at FreeQuest.
Drawing on my experience as a former recruiter in the foreign corporate sector, I share practical advice on job hunting, careers at global companies, and how to navigate the Japanese job market. My goal is to make the process clearer and more approachable for international professionals looking to work in Japan.

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