外資系企業への転職活動中に、不安になることの一つに企業側からの連絡の遅さがあると思います。
今回はその中でも、多くの人が気になる外資系企業の書類選考期間について説明します。
応募してから結構時間が経つけど、
「しっかりと応募できているのかな?」
「そもそも書類を見てくれているの?」
「もう一度応募し直した方がいいのかな?」
と心配になりますよね。
外資系企業の採用担当として多くの採用現場を見てきた経験をもとに、
外資系企業の書類選考に時間がかかる理由や、連絡が来ない時の考え方について詳しく解説します。
書類選考にかかる期間
まず前提として、外資系企業は選考全体にかかる期間が長い傾向があります。
その選考の入り口である書類選考期間は、企業や応募ポジションによって異なりますが、
早くて2日〜、長くて2週間前後かかるのが一般的です。
応募ポジションによっては、
「応募したことを忘れかけていた」
という1ヶ月後や2ヶ月後に連絡が来るケースも珍しくありません。
なぜ、書類選考の期間にこれほどバラつきがあるのか。
次から状況別に詳しく見ていきましょう。
外資系企業の選考プロセス全体に時間がかかる理由は、こちらの記事をご覧ください。
外資系企業の選考が遅い理由|採用の裏事情を元採用担当が解説
優先度によって書類選考期間が違う
採用担当者(リクルーター)は、多くのポジションの採用を同時並行で進めています。
その中で、
人が集まりやすいポジション
人が集まりにくいポジション
には、明確な差があります。
応募者が少なく、採用難易度の高いポジションに
スキルや経験がマッチした候補者が応募してきた場合、
採用担当は比較的すぐに返信することが多いです。
良い候補者が集まらずにポジションが空いたままだと、
現場からのプレッシャーも強くなりますし、自分の評価にも影響します。
そのため、
「この候補者は逃したくない」
という思いから、早めに選考を進めようとする心理が働きます。
一方で、すでに候補者が十分に集まっているポジションに応募した場合は、
返信が遅くなる可能性があります。
現在進行中の候補者で選考が十分回っている場合、
「まずは様子を見よう」という判断になることもあります。
スキルや経験が完全にドンピシャであれば別ですが、
書類選考の合格ラインという場合は、
今進めている候補者の進捗を見てから連絡しよう、
という判断がされることもあります。
応募してから1ヶ月後や2ヶ月後に書類選考通過の連絡が来るケースも、
当初採用予定だった候補者が辞退した、
あるいは「この人で決まる」と思っていたが結果的に埋まらなかった、
といった事情から、過去の応募者を改めて見直して連絡してくる場合が多いです。
Hiring Manager待ち
企業の選考プロセスによって異なりますが、
書類選考の次のステップがHiring Manager(現場責任者)による一次面接となる場合があります。
この場合、
「面接に進めるかどうか」の判断を、Hiring Managerに委ねる形になります。
明らかに応募ポジションにマッチしない候補者については、
書類スクリーニングの段階で採用担当が不合格判断をします。
一方で、
応募要件の合格ラインに達している場合は、
Hiring Managerに打診し、Hiring Manager側で改めて書類を確認するケースもあります。
Hiring Managerが
・本業で多忙な時
・部門内で採用ポジションに関する調整をしている時
などは、書類選考に時間がかかることがあります。
逆に、
採用担当が書類選考後に一次面接やカジュアル面談を担当する場合は、
合格ラインか微妙な場合でも
「一度会って確かめればいい」という判断ができるため、
比較的スピーディーに進むことが多いです。
外資系企業の選考プロセスについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
外資系企業の転職の流れは?面接プロセスと注意点をわかりやすく解説
複数の転職サイトに求人広告を出している
複数の転職サイトに同じ求人を出している場合、
すべての応募に十分目を通せていないケースもあります。
基本的には応募通知が来れば目を通しますが、
忙しい時期などは対応が後回しになることも実際にあります。
また、転職サイトごとに採用成功率が異なるため、
過去に優秀な候補者を継続的に採用できていたサイトは頻繁にチェックする一方で、
あまり採用実績がないサイトは後回しになることもあります。
候補者側からすると、転職サイトは機能も多く便利ですが、
応募したいポジションがある場合は、
一度企業のホームページも確認してみることをおすすめします。
企業のホームページでも同じポジションが掲載されている場合は、
そちらからの応募の方が、より確実に目に留まりやすいこともあります。
ポジションごとに担当リクルーターが決まっている
外資系企業では、ポジションごとに明確に責任範囲が決まっています。
これは採用担当のリクルーターについても同様です。
たとえば、
コンサルティング部門は採用担当A、営業部門は採用担当B、
というように、部門ごとに担当者が分かれています。
つまり、コンサルティング部門のポジションに応募した場合、
その部門担当のリクルーターが、合否判断や結果連絡を行わない限り、
基本的に連絡は来ません。
他部門担当のリクルーターが、代わりに合否判断や結果連絡を行うことはほとんどありません。
応募者が溜まっていても、
「何らかの理由があって保留されているのだろう」
と判断されるため、他の担当者が介入することはありません。
このため、部門やポジションごとに書類選考期間にバラつきが出るのです。
これは、日本企業のように採用部門全体でフォローする文化とは大きく異なります。
もちろん、長期休暇などの場合には、
業務フォローを他の担当者に依頼することもありますが、
基本的には担当制が徹底されています。
外資系企業のリクルーターの役割については、下記の記事で詳しく解説しています。
外資系企業の採用担当とは?転職希望者が知っておきたい3つの誤解
即レスの文化がない
外資系企業では、即レスを前提とした文化がない場合も多くあります。
特に採用部門が海外にある場合や、
多国籍メンバーで構成されている場合は、
仕事の進め方や選考スピードにもばらつきが出ます。
また、書類選考不合格の場合は、
「連絡をしない」という考え方を取る企業もあり、
いつまで待っても結果が来ないケースもあります。
書類選考結果の確認の連絡はいつする?
ここまで見てきたように、外資系企業の書類選考期間には大きなバラつきがあります。
早い場合は2日程度、遅い場合は2ヶ月程度かかることもあります。
では、結果連絡が来ない場合、
企業に確認するタイミングはいつが良いのでしょうか。
書類選考には時間がかかることも多いため、
最低でも応募から1週間は空けることをおすすめします。
返事が来ないと不合格だったのでは、と不安になりますが、
外資系企業では応募から2週間後に面接案内が来ることも珍しくありません。
他社選考が進んでいて結果を早く知りたい場合は1週間、
時間に余裕がある場合は2週間前後経ってから、丁寧に確認してみると良いでしょう。
自分で確認しづらい場合や、結果を早く知りたい場合は、
転職エージェントを使って応募するのも一つの方法です。
エージェントは企業側の採用担当と日常的に連絡を取っているため、
選考状況の確認や、遅れている理由についても確認してくれます。
転職エージェントとLinkedInの活用の仕方については、こちらの記事で解説しています。
外資系転職はLinkedInと転職エージェントどっちがおすすめか徹底比較
まとめ
外資系企業の書類選考期間は、
日本企業と比べて長く、かつバラつきがあるのが特徴です。
その背景には、
・ポジションごとの優先度
・Hiring Managerの関与
・担当リクルーター制
・即レスを前提としない文化
といった、外資系ならではの事情があります。
連絡が遅いからといって、必ずしも不合格とは限りません。
書類選考の仕組みを理解したうえで、適切なタイミングで確認を行い、
必要以上に不安になりすぎないことも、外資系転職では大切なポイントです。
外資系企業の書類選考に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 外資系企業の書類選考は、どれくらい待つのが普通ですか?
外資系企業の書類選考期間は、早ければ数日、遅い場合は1〜2ヶ月以上かかることもあります。
これは珍しいケースではなく、ポジションの優先度やHiring Managerの関与状況によって大きく左右されます。
日本企業のように「応募から◯日以内に必ず連絡が来る」という前提で考えると、不安になりやすいですが、外資系では連絡が遅い=不合格とは限らない点は理解しておくとよいでしょう。
Q2. 書類選考の結果が来ない場合、企業に確認しても失礼ではありませんか?
結論から言うと、一定期間を空けたうえでの確認であれば問題ありません。
目安としては、
急ぎで結果が必要な場合:応募から1週間程度
時間に余裕がある場合:2週間前後
このくらい経ってから、簡潔に状況確認をするのが現実的です。
外資系企業では、確認連絡そのものがマイナス評価になるケースはほとんどありません。
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