外資系企業への入社は「難しそう」「自分には無理かも」と感じていませんか?
特に大手企業ほど、敷居が高いように思えるかもしれません。
この記事では、外資系での採用担当経験をもとに、新卒と中途でまったく異なる難易度の実態と、外資系転職で成功するためのポイントを解説します。
外資系企業へ新卒で就職するのはかなり難易度が高い
まず結論から言えば、新卒で外資系企業に入るのはイメージ通り「狭き門」です。
その理由は主に以下の2点です。
1. 新卒採用の枠が極端に少ない
外資系企業は、日本の大手日系企業と比べて新卒採用の数が圧倒的に少ないです。
有名な大手企業であっても採用人数は多くて数十人、場合によってはゼロという年もあります。
一部、アクセンチュアや日本IBMのように大量採用を行う企業もありますが、これは外資の中では例外的な存在です。
そもそもアメリカをはじめとする多くの国では、日本のような「新卒一括採用」という文化がなく、未経験の学生を入社後に育てるという慣習も根付いていません。
そのため、日本にある多くの外資系企業は、新卒採用に積極的ではないのが実情です。
2. 限られた枠にハイレベルな競争が集中する
採用枠が少ないということは、競争が激化することを意味します。
応募者には国内トップ大学の学生だけでなく、海外の有名大学に留学経験のある学生も多く含まれます。
また、規模の中くらいの外資系企業では、新卒採用自体を日本国内で実施していないケースも少なくありません。
こうした背景から、新卒での外資系企業への入社は、間違いなくハードルが高いと言えます。
外資系企業への転職は難しいのか?
では、新卒で難しいなら中途も同じくらい難しいのか?と感じるかもしれません。
しかし実際には、外資系企業の採用は新卒ではなく「中途が主流」です。
もちろん、簡単に通過できるわけではありませんが、求められるのは実績と専門性であり、それがあれば十分にチャンスがあります。
即戦力採用が基本
外資系企業では、即戦力としての専門スキルを持つ人材の採用が基本です。
日本でも「ジョブ型雇用」と呼ばれることがありますね。
たとえば営業・人事・コンサルタントなど、各分野で実績があり、職種に合ったスキルを持っていれば、学歴に関係なく採用されることも多いのが特徴です。
日系企業がポテンシャルや長期的な育成を前提に採用を行うのに対して、外資は「今すぐに貢献できるか」が評価軸になります。
タイミングを逃しても、チャンスは繰り返し訪れる
外資系企業では、ある程度の人材の入れ替わりを前提とした採用活動が行われています。
これは、万が一マッチしなかった場合でも、「別の人材を採用すればよい」という考えが根底にあるからです。
そのため、常に中途採用が行われている環境が整っており、仮に一度の選考でチャンスを逃しても、別のポジションで再び機会が訪れる可能性があります。
一度外資系企業に入れば、次の転職がさらにスムーズに
外資系企業は、日系企業出身者・外資系出身者の両方を採用していますが、やや後者を好む傾向があります。
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自分が外資向きか気になる方は、ぜひ読んでみてください。
その理由は、外資独特の働き方やカルチャーに慣れているため、入社後にスムーズに活躍できると考えられているからです。
実際、一度外資に入社すると、同業他社への転職は比較的容易になります。
外資→外資のキャリアパスを歩む人は非常に多く、数社を渡り歩いてキャリアを伸ばすのも珍しくありません。
外資系転職に挑戦する価値はある
より良い給与、より自由度の高い働き方、成長のチャンスを求めて、外資系企業への転職を検討する方は年々増えています。
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「新卒で外資に入れなかったから…」と諦める必要はまったくありません。
むしろ、中途採用では実力と専門性があれば、門戸は大きく開かれているのが外資系企業の魅力です。
これまでの経験を活かして、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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