転職エージェントとのやり取りの中で「断りづらい…」と感じたことはありませんか?
でも実は、どの段階でもきちんと伝えれば全く問題ありません。
本記事では、スカウトメールの返信から、面接後、内定辞退、さらには内定承諾後の辞退まで、ステージ別に丁寧な断り方を解説します。
無理せず自分の希望を大切にしましょう。
転職エージェントの提案はいつでも断ってOK
転職活動を意識し始めると、転職エージェントとの接点が徐々に増えていきます。
特に市場価値の高い人材であればあるほど、エージェントからの連絡も頻繁になる傾向があります。
今回は、外資系企業での採用担当およびエージェント両方の立場を経験した視点から、
転職エージェントへの適切な断り方を、ステージごとに丁寧に解説していきます。
結論から言えば、転職エージェントからの提案や依頼は、いつでも断って問題ありません。
ただし、状況に応じた断り方をすることで、不要な誤解や気まずさを防ぐことができます。
📌この記事では、エージェントへの断り方を段階別に解説しています。
一方で「どんなエージェントを選べばいいの?」とお悩みの方は、こちらの記事も参考になります👇
スカウトメールを受け取ったときの対応
転職エージェントは、転職サイトやLinkedInなどを使って、日々スカウトメールを多くの人に送信しています。
この段階では、興味がない場合は返信しなくても構いません。
ただし、求人内容には興味がなくても、エージェントの印象が良かったり、
将来的に付き合いたいと思える場合は、返信しておくのも良い選択です。
例:「今回はご紹介いただいた求人に興味はありませんが、今後●●業界や●●職種でポジションがあればご連絡いただけますと幸いです。」
といったように、希望分野を簡潔に伝えるだけでOKです。
面談後の求人紹介を断る場合
オンラインや対面、電話などで面談した後、紹介された求人が希望と合わないことはよくあります。
その場合も、気を遣わずにきちんと断って問題ありません。
希望する仕事内容・給与・条件など、具体的にどの点が合わなかったかを伝えることで、
次回以降の紹介精度が上がるため、エージェント側も助かります。
なかには「とりあえず応募だけでもしてみましょう」としつこく勧めてくるエージェントもいますが、
そのような場合は毅然と断り、今後の関係を見直してもよいでしょう。
💡エージェントの対応に違和感を感じたら、信頼できるかどうかを見極めるサインかもしれません。
企業との面接後に辞退する場合
書類選考を通過し、企業との面接が終わった段階で「思っていた雰囲気と違う」と感じることもあります。
その場合も辞退は自由ですが、理由はなるべく具体的に伝えるのがマナーです。
メールだけでも問題ありませんが、電話も併用して伝えるとより丁寧な印象になります。
エージェントにとっては、企業側が前向きな反応をしているにもかかわらず、
候補者が辞退する場合には企業に対して説明責任が生じるため、協力してあげると親切です。
内定後の辞退はどう伝えるべきか
内定が出た段階であっても、条件が希望と合わない場合は、辞退して構いません。
むしろ納得できないまま承諾する方が、双方にとってマイナスです。
「提示された年収が希望よりも低かった」など、辞退理由は明確に伝えるべきです。
この段階では、エージェント側の交渉力や調整力が問われることもあるため、
遠慮せずに納得できなかった点を率直に伝えましょう。
メールで辞退の意思を伝えつつ、電話でもフォローするのがベストです。
※エージェントは高確率で電話をかけてくるので、どのみち説明する流れになります。
内定承諾後の辞退は慎重に
内定を承諾した後に、やはり入社を辞退したくなることもあります。
もちろん辞退する権利はありますが、このタイミングでは注意が必要です。
企業側は受け入れ準備を始めており、他候補者の選考も停止しているため、
辞退によって大きな損失が発生するケースも少なくありません。
エージェントとしても、企業からの信頼を損なう結果になるため、
強く引き留めたり、面談を設定して理由を深掘りしようとするでしょう。
とはいえ、家庭の事情や他社の好条件、現職の慰留などやむを得ない理由があるなら、
誠意を持って事情を説明し、感謝とお詫びの気持ちをしっかり伝えましょう。
まとめ|エージェントの断り方の基本は、意思表示と礼儀のバランス
どの段階であっても、転職エージェントからの提案を断ることは自由です。
むしろ自分の希望や意思を明確に示すことが、良い転職につながります。
一方で、相手の立場や状況にも少し配慮しながら断ることで、
人間関係や今後のチャンスを無駄にせずに済みます。
納得できない条件や対応には、遠慮せず、しかし丁寧に「NO」を伝えていきましょう。
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