面接でよく聞かれる「転職理由」。
本当のことを言うと印象が悪くなりそう。でもウソっぽくても見透かされそう…。
転職経験者なら誰もが一度は悩むこの質問。
本記事では、外資系を中心に長年中途採用に関わってきた立場から、面接官が本当に知りたいこと・伝え方のコツを具体的にお伝えします。
ネガティブをポジティブに変えるテクニックも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接でほぼ確実に聞かれる「転職理由」
転職活動の面接で、必ずと言っていいほど聞かれる質問のひとつが、
「前職の退職理由」または「現職をなぜ退職して転職したいのか?」です。
定番の質問であるにもかかわらず、どう答えたらよいか悩む人が多いのも事実。
なぜ悩むのか?
それは、本音をそのまま伝えると悪い印象を与えてしまうのではないか…という不安があるからだと思います。
転職理由をポジティブに伝えることと同じく重要なのが、面接冒頭で話す「自己紹介」です👇
転職理由の伝え方|好印象を与えるコツとは
結論から言えば、転職・退職理由を伝えるときの基本は「ネガティブをポジティブに変える」こと。
たとえば、上司と相性が悪くてストレスが溜まり、退職したいと思った場合。
それをそのまま伝えると、
「この人は人間関係に問題があるのでは?」
「コミュニケーション能力に難があるのかも」
と受け取られてしまう可能性があります。
もちろん、会社全体にパワハラが蔓延しているようなブラックな環境であれば、
その実態を説明するのもアリです。
ですが、それ以外のケースでは、面接官は本当に「上司側に問題があるのか」判断ができません。
そのため、よほど深刻なハラスメントがない限り、「人間関係が理由です」と伝えるのは避けた方が無難です。

本音が「人間関係」の場合|NGを避ける伝え方の工夫
人間関係のストレスが転職の大きな理由だとしても、それをストレートに伝えるのは避けた方がいいでしょう。
面接では、人間関係トラブル=本人にも原因があるのでは?という懸念を持たれやすいためです。
そこでおすすめなのは、「人間関係」以外の理由──たとえば年収や働き方、キャリアの方向性など──を軸に話す方法です。
たとえば、年収に対する不満が背景にある場合は、次のように前向きに伝えると好印象につながります:
現職(または前職)はやりがいのある仕事でしたが、
自分の成果が評価に結びつきにくい環境でもありました。
今後は、よりチャレンジングな環境でスキルを磨きながら、
成果が正当に評価される職場で、納得感のある条件で働きたいと考えています。
このように、「何が不満だったか」だけでなく、次にどんな環境を求めているのかをセットで伝えることで、前向きな印象を与えることができます。
やってはいけない!転職理由を「言い訳」にしないために
転職理由を語る場面では、つい「自分を正当化したい」という気持ちが出がちです。
たとえば、
- 「◯◯が理不尽だったから」
- 「上司に評価されなかったから」など、不満の理由を並べたくなるのも自然なことです。
でも、それだけを伝えると、かえって逆効果。
「前向きな転職であること」をしっかり伝えるためにも、
ネガティブな要素は最小限にして、ポジティブな要素を組み合わせるのがポイントです。
まとめ|転職理由は「未来志向」で伝えるのが鉄則
どんな理由があったとしても、
面接では「これからどんな環境で、どんな働き方をしたいか?」という未来志向の視点を大切に。
言葉の選び方ひとつで、同じ退職理由でも印象は大きく変わります。
不満ではなく「次への希望」を語ることで、あなたの転職理由は説得力を持ち、
面接官にもきっとポジティブに伝わるはずです。
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