転職活動は想像以上にメンタルへの負担が大きいものです。
書類選考で落ち続けたり、面接で不採用が続くと、自分が否定されているような感覚になり、精神的に追い詰められてしまう人は少なくありません。
私自身も過去4回の転職活動で、うまくいかず苦しんだ時期がありました。
この記事では、採用担当として転職者を支援してきた経験と、自身の転職経験の両方を踏まえ、転職活動中のメンタルを守りつつ状況を改善する5つの方法を紹介します。
自分を責めない|不採用は「相性が違っただけ」
転職活動中は、不採用が続くと自分を責めたくなってしまいます。
ですがまず伝えたいのは、「不採用=あなたが否定されたわけではない」という事実です。
転職は個人と企業のマッチングです。
採用担当として数多くの選考に関わってきましたが、不採用は応募者そのものを否定しているわけではありません。
企業が求める経験やスキルとたまたま合わなかった、それだけです。
実際、私自身が採用側にいたとき、「この方は今のポジションには合わないけれど、他の企業なら評価されるはず」と感じながらお断りしたケースも多くあります。
応募者側も、自分に合わない求人は応募しないはずです。それと同じで企業も選んでいるだけ。
不採用=あなたが劣っているという証明ではありません。
落ち込みそうになったら、「今回はたまたま違っただけ」と自分に言い聞かせることをおすすめします。
転職活動の方法を見直す
活動がうまくいかない場合は、やり方そのものを見直すことが有効です。
ですが、ここで重要なのは「焦って方法だけを変えるのではなく、一度冷静に状況を整理すること」です。
- 限られた転職サイトしか使っていない場合は、サイトを増やして間口を広げる
- 転職エージェントを使っていないなら、一度登録して相談してみる
- 今使っているエージェントで結果が出ない場合は、別のエージェントや担当者に変えてみる
私自身、エージェントとの相性の違いで転職活動が一気に進んだ経験があります。
「このままではダメだ」と思ったら、方法そのものを見直してみましょう。
ただし、メンタルが限界まで落ち込んでいるときは無理に行動せず、一度休んでからでも遅くありません。
転職エージェントの使い方に不安がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
希望条件を見直す
苦戦が続く場合は、自分の希望条件を見直すことも必要です。
転職は企業と応募者の条件が噛み合わなければ成立しません。
「なぜ決まらないのか」を条件面から客観的に振り返ってみましょう。
- 募集数が少ない職種や狭い業界に固執していないか
- 今こだわっている条件は本当に譲れないものか
私自身も、初めての転職活動では外資系企業ばかり狙い、書類で落ち続けた経験があります。
一度関連分野で経験を積んでから再挑戦したところ、スムーズに内定が出たことがありました。
どうしても条件を見直すことに抵抗がある場合は、一旦活動を休んで心を落ち着かせたうえで、自分に問い直してみるのも良いでしょう。
心が疲れたまま判断するのは危険です。
転職活動で知らずにやってしまいがちなNG行動について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
メンタルがやられる前に、一度転職活動から離れてみる
ここまでいくつか行動面の改善策を挙げましたが、心が限界に近いときは何より「休む」ことを優先してください。
- 数日でも、数週間でも転職活動を完全に止める
- 求人を見ることも、応募することもやめる
- 転職のことを一切考えない時間を意識的に作る
私自身も転職活動で行き詰まり、1カ月ほど何もしない期間を取ったことがあります。
その後、頭がクリアになり「自分は本当にどうしたいのか」が見えたことで、活動を前向きに再開できました。
「休むことは甘えではない」「休むことも転職活動の一部」と自分に許可を出してあげてください。
転職活動の戦略を練り直す
休んで心が回復してきたら、次は転職活動の戦略を改めて考え直すタイミングです。
今までの活動で行き詰まった原因を冷静に分析し、改善できる点を見つけましょう。
- 書類選考で落ち続けているなら、職務経歴書や条件設定を見直す
- 面接で不採用になるなら、話し方や身だしなみに改善点がないか確認する
書類の書き方やアピール方法は、自分一人では気づけないことが多いです。
転職エージェントに相談して、プロの目線で添削してもらうことをおすすめします。
転職活動は「行き当たりばったり」では長期化します。
一度立ち止まって戦略を練り直すことが結果的に早く転職を決める近道です。
外資系企業への転職を考えている方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
転職活動は「うまくいかないのが普通」です。
結果が出ないことに必要以上に落ち込まず、自分を責めすぎないことが何より大切です。
- 自分を否定しない
- 方法・希望条件・戦略を見直す
- 無理なら一度休む
- メンタルを回復させてから次の一歩を踏み出す
メンタルが落ち込むのはあなたのせいではありません。
転職活動は精神的な負担が大きいものだからです。
焦らず、自分のペースで進めてください。
採用担当経験者として、また転職経験者として、これだけは伝えておきたいと思います。
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